“伝奏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんそう50.0%
でんそう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入洛じゅらくすると即日、彼は参内さんだいしていた。天機奉伺てんきほうし伝奏てんそうを仰いで、その日はもどり、あらためて堂上の月卿雲客げっけいうんかくを招待して、春の大宴を張った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
打てば響くような京都の空気の中で、人々はいずれも伝奏てんそうからの触れ書を読み、所司代がお届けの結果を待った。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
主上と准后の廉子やすこからは、祭祀の供華くげを賜わっていたので、そのおこたえに参内したものと、衛府えふ伝奏でんそうには触れられているという。
洛内の騒擾そうじょうにもせむかい、ときには、伝奏でんそうをもつこうまつる北面のともがらが、近ごろの、放埓ほうらつなる素行そこうは、何ごとぞや、遠藤盛遠に似たるは、ひとりやふたりとも思えぬ