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伝奏
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でんそう
ふりがな文庫
“
伝奏
(
でんそう
)” の例文
主上と准后の
廉子
(
やすこ
)
からは、祭祀の
供華
(
くげ
)
を賜わっていたので、そのおこたえに参内したものと、
衛府
(
えふ
)
や
伝奏
(
でんそう
)
には触れられているという。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
洛内の
騒擾
(
そうじょう
)
にも
馳
(
は
)
せむかい、ときには、
伝奏
(
でんそう
)
をも
仕
(
つこうまつ
)
る北面の
輩
(
ともがら
)
が、近ごろの、
放埓
(
ほうらつ
)
なる
素行
(
そこう
)
は、何ごとぞや、遠藤盛遠に似たるは、ひとりやふたりとも思えぬ
新・平家物語:02 ちげぐさの巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
柳営
(
りゅうえい
)
に仕官の望みを絶って、
伝奏
(
でんそう
)
やしきの
半双
(
はんそう
)
の
屏風
(
びょうぶ
)
に、武蔵野之図を一
掃
(
そう
)
に描き残したまま、江戸の地を去った武蔵は、あれからどう道どりを取って来たか。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
帝は、自身の
虜囚
(
りょしゅう
)
の姿などを、人目にさらすのは、極度に嫌ッておいでだった。従来、探題の北条仲時や時益へも、じかに
謁
(
えつ
)
を与えられたことはない。すべて二人の
伝奏
(
でんそう
)
に依っている。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“伝奏”の意味
《名詞》
取り次ぎ、奏聞すること。
公家に置かれた職。院(上皇または法皇)、後代は天皇への直接の取り継ぎを行う側近で、江戸時代は、関白に次ぐ重職。
(出典:Wiktionary)
“伝奏”の解説
伝奏(てんそう)とは、院政期から幕末にかけて公家政権(朝廷)内に置かれた役職。元来は治天の君(上皇)に近侍して奏聞・伝宣を担当したが、後に天皇親政時にも設置されるようになった。
(出典:Wikipedia)
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
奏
常用漢字
小6
部首:⼤
9画
“伝奏”で始まる語句
伝奏屋敷