“月卿雲客”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げっけいうんかく92.9%
げつけいうんかく7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
入洛じゅらくすると即日、彼は参内さんだいしていた。天機奉伺てんきほうし伝奏てんそうを仰いで、その日はもどり、あらためて堂上の月卿雲客げっけいうんかくを招待して、春の大宴を張った。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
管絃かんげんの余韻、泉水のせせらぎ、果ては月卿雲客げっけいうんかくのほがらかな歓語のこえまでが耳の底にきこえてくるのであった。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
何故なぜかと申しますと良秀は、この多くの罪人の中に、上は月卿雲客げつけいうんかくから下は乞食非人まで、あらゆる身分の人間を写して来たからでございます。
地獄変 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)