“げっけいうんかく”の漢字の書き方と例文
語句割合
月卿雲客100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また酒色にふけりて一身を誤り一家を破るの憂いも無く、このゆえに月卿雲客げっけいうんかくまたは武将の志高き者はこぞってこの道を学びし形跡は、ものの本に於いていちじるしく明白に御座候。
不審庵 (新字新仮名) / 太宰治(著)
海上の船から山中のいおり米苞こめづとが連続して空中を飛んで行ってしまったり、紫宸殿ししいでん御手製おてせい地震でゆらゆらとさせて月卿雲客げっけいうんかくを驚かしたりなんどしたというのは活動写真映画として実に面白いが
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
かつての月卿雲客げっけいうんかくも、人違いするばかりなやつれ方やらごろものまま、怪しげな竹籠たけかご伝馬てんま板輿いたごしなどで、七条を東へ、河原のぼりに入洛じゅらくして来た。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)