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伝奏
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てんそう
ふりがな文庫
“
伝奏
(
てんそう
)” の例文
入洛
(
じゅらく
)
すると即日、彼は
参内
(
さんだい
)
していた。
天機奉伺
(
てんきほうし
)
の
伝奏
(
てんそう
)
を仰いで、その日はもどり、あらためて堂上の
月卿雲客
(
げっけいうんかく
)
を招待して、春の大宴を張った。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
打てば響くような京都の空気の中で、人々はいずれも
伝奏
(
てんそう
)
からの触れ書を読み、所司代がお届けの結果を待った。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
月も星もない闇の空が、その人達を
蔽
(
おお
)
うていた。遥か彼方の
伝奏
(
てんそう
)
屋敷の方から、ワーッ、ワーッという
鬨
(
とき
)
の声が起こった。だんだんこっちへ来るらしかった。が、急に北へ
逸
(
そ
)
れた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「花を見るにはどっちがよかろう、
伝奏
(
てんそう
)
屋敷か
山県
(
やまがた
)
邸か」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
伝奏
(
てんそう
)
の公卿が、奏した。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“伝奏”の意味
《名詞》
取り次ぎ、奏聞すること。
公家に置かれた職。院(上皇または法皇)、後代は天皇への直接の取り継ぎを行う側近で、江戸時代は、関白に次ぐ重職。
(出典:Wiktionary)
“伝奏”の解説
伝奏(てんそう)とは、院政期から幕末にかけて公家政権(朝廷)内に置かれた役職。元来は治天の君(上皇)に近侍して奏聞・伝宣を担当したが、後に天皇親政時にも設置されるようになった。
(出典:Wikipedia)
伝
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
奏
常用漢字
小6
部首:⼤
9画
“伝奏”で始まる語句
伝奏屋敷