“剛情”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうじょう80.0%
がうじやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると、あくまで剛情ごうじょううまきゅうあばして、こうの百しょうをそこに蹴倒けたおして、手綱たづなって、往来おうらいしたのでした。
駄馬と百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
賢造はとうとうにがい顔をして、ほうり出すようにこう云った。洋一も姉の剛情ごうじょうなのが、さすがに少し面憎つらにくくもなった。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
此うなるとお房の方でも剛情がうじやうで、恰で眼底めのそこ粘付ねばりついたやうになつて、何うかすると、莞爾につこりわらつて見せる。いや、ひつこいことだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
鍵屋金右衞門は十七八年の間に數萬の金をこさへた、鬼のやうな六十男。剛情がうじやうで我慢強くて、冷酷で無慙で、そのくせ、如才じよさいの無い男、金貸しに生れついた樣な人間です。