“眼底”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんてい71.4%
まなぞこ14.3%
めのそこ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
姿を揃えて地にひざまずきかけると、工匠は、その浅黒い面と眼底がんていに潜むどこか不敵なものを、しきりに山上へも振り向けながら。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき彼の眼底まなぞこに映った一人の踊り子があった。その踊り子は、他の九人と同じように調子を揃えて踊っているのであるが、何だかすこし様子が変である。
間諜座事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
此うなるとお房の方でも剛情がうじやうで、恰で眼底めのそこ粘付ねばりついたやうになつて、何うかすると、莞爾につこりわらつて見せる。いや、ひつこいことだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)