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眼底
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がんてい
ふりがな文庫
“
眼底
(
がんてい
)” の例文
姿を揃えて地にひざまずきかけると、工匠は、その浅黒い面と
眼底
(
がんてい
)
に潜むどこか不敵なものを、しきりに山上へも振り向けながら。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そういわれた瞬間、私の
眼底
(
がんてい
)
には、どういうものか、あのムチムチとした
蠱惑
(
こわく
)
にみちたチェリーの
肢体
(
したい
)
が、ありありと浮び上ったことだった。
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
中にまじっていた
卜斎
(
ぼくさい
)
は、そういぶかしく思ったが、それをあやしむ彼
自身
(
じしん
)
が、すでに
妙
(
みょう
)
な
錯覚
(
さっかく
)
にとらわれて、
疑心暗鬼
(
ぎしんあんき
)
を
眼底
(
がんてい
)
にかくしていたことを知らなかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私の
眼底
(
がんてい
)
にはその号外の上に組まれた
初号活字
(
しょごうかつじ
)
がアリアリと見えるようだ。——そのとき私は
耳許
(
みみもと
)
に、魂をゆするような熱い息づかいが近よってくるのを感じたのだった。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「どうも、そうだろうと思っていました。物腰やら、あの
眼底
(
がんてい
)
」
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「そりゃいかん。大熱にきまっている。
眼底
(
がんてい
)
が赤い」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“眼底”の意味
《名詞》
眼底(がんてい)
眼球の後ろ側の、網膜などがある箇所。
(出典:Wiktionary)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
底
常用漢字
小4
部首:⼴
8画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力