“がうじやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
強情64.3%
剛情35.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たゞして申けるは是名主甚兵衞其外の百姓共よくうけたまはれ將軍の上意なればかるからざる事なりしかるに當村中一同に申合せしらぬ/\と強情がうじやう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
出水でみづあぶない、と人々ひと/″\此方こなたきしからばゝつたが、強情がうじやうにものともしないで、下駄げたぐとつゑとほし、おびいて素裸すはだかで、ざぶ/\とわたりかける。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そらおそろしくおもふのでつたが、また剛情がうじやう我慢がまんなる其良心そのりやうしんは、とはみづからはいまかつ疼痛とうつうかんがへにだにもらぬのでつた、しからば自分じぶんわるいのではいのであるとさゝやいて
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
が、私が虫の垂衣云々うんぬんの事を書いたのは、「信貴山縁起しぎさんえんぎ」「粉河寺縁起こかはでらえんぎ」なぞの画巻物ゑまきものによつてゐたのである。だからさう云ふ注意を受けても、剛情がうじやうに自説を改めなかつた。
点心 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)