“拂(ば)” の例文
新字:払
勘次(かんじ)は赤(あか)く燒(や)けた土(つち)を草鞋(わらぢ)の底(そこ)で段々(だん/\)に掻(か)つ拂(ば)かうとした時(とき)、黒(くろ)く焦(こ)げたやうな或(ある)物(もの)が草鞋(わらぢ)の先(さき)に掛(かゝ)つた。燒(や)けて變色(へんしよく)した銅貨(どうくわ)の少(すこ)し凝(こゞ)つたやうになつたのが足(あし)に觸(ふ)れてぞろりと離(はな)れた。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)