“ぱ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
23.8%
22.5%
11.1%
8.6%
5.7%
4.1%
3.3%
2.9%
2.9%
2.5%
(他:31)12.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
花の匂いが官能を刺戟して、うっとりと気が遠くなる、空は濃碧に澄んで、ちり一つの陰翳もなく、あぶが耳もとで
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
ある時などは、家へ集まって乱痴気騒ぎをしているはすな女どもを、腕づくで一人残らず追い払ったほどであった。
わたしはしき石道のまん中に行って、ぽかんとかれの顔をながめた。かれはわたしのうでをつかまえてあとからった。
きのう巡査じゅんさとの争論そうろんを見物した人たちはのこらず出て来たし、おまけに友だちまでって来た。
その取巻やした、現に自分のところへ、親玉を置いてた時分に、よく秘密の使者にやって来た若いのも、現在ここにいる。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「白状しますが、実は、仲間ちゅうげん部屋や船番ふなばんしたが、こッそり夜遊びに出る抜け道が一つあるんで」
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お帰りに重とうござえましょうが、芋茎ずいきでかく成りましたから五六ひっこ抜いてお土産にお持ちなすって
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
十二月二十五日、——伊達家では亀千代の家督の礼として、基近もとちかの太刀、棉五百、銀五百枚を将軍家に献上した。
このえせ総裁のえせ仁慈のえせ偽善者の世にも恐ろしい食わせ者の、大怪盗殿下の面皮を引っがさなければならぬと嬢はいきどおろしさに
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
曲者の曲者呼ばわり、沙汰の限りな図々しいやつではある。今に、その覆面を引っいでやるから見ておれよ。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このひろでも目の及ぶ限り芥子粒けしつぶほどのおおきさの売薬の姿も見ないで、時々焼けるような空を小さな虫が飛び歩行あるいた。
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
水ッてのは何、深川名物の溜池ためいけで、片一方は海軍省の材木の置場なんで、広ッ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「うむ、毎日つてるが、今日でもう卅も食つたかな。お蔭で顔もこんなに若くなり泥的もすつかり巧くなつたよ。」
鳥屋とやれる小鳥ことりは、一朝ひとあさに六十や七十ではきかないとひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
与次郎の説によると、あの女はの気味だから、ああしじゅう歯が出るんだそうだが、三四郎にはけっしてそうは思えない。
三四郎 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本堂と庫裡とをつなぐ板敷の間で、ずば抜けて背のひよろ長い、顔も劣らずに馬面うまづらの、真白なのすぐ目につく男が突立つてゐた。
医師高間房一氏 (新字旧仮名) / 田畑修一郎(著)
何でも裡面の消息を抜くと、大抵は皮肉か憎まれ口になる。「新東京の裏面」の一篇もまたこの例に洩れない。
いちゃいけませんよ。——ところで親分、三日ばかり米沢町へ行って、巴屋の家の方へ泊ってやったものでしょうか」
(何も、旗本などに、娘をもらって貰わんでもいい。——家筋が何じゃ、わけて近頃、名門の次男坊共の風紀ははなはだおもしろくない。きっぱり、突っねてやれ)
濞かみ浪人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やい、槍の尻で、この上の天井板を五、六枚つッねてみろ」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また一はなはだしい動揺と共にふなばたと舷とが強く打ち合って、更に横さまに大揺れに揺れました。
少年と海 (新字新仮名) / 加能作次郎(著)
空は曇りぬ。秋ながらうっとりと雲立ち迷い、海はまっ黒にひそみたり。大気は恐ろしく静まりて、一陣の風なく、一だに動かず、見渡す限り海に帆影はんえい絶えつ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
をりから、従弟いとこ当流たうりうの一とゝもに、九州地しうぢ巡業中じゆんげふちう留守るすだつた。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
人生はつねに寸善尺魔すんぜんしゃくまである。富士男とゴルドンが、ドノバン一に対する善後策ぜんごさくを考えだすひまもなく、不幸な分裂ぶんれつが思いがけなく、その晩におこった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その金を投げるが如く渡すと、うしろへ身を退いて、一散にあなを飛び出そうとしましたが、途端に、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんどは交わし損ねて、そのこぶしが城太郎の耳の辺をごつんと打った。城太郎の片手がそこを抑え、あたまの毛がみな逆立ッた。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
院長は汚點しみだらけの上つりを着て、口の聞きやうからが、いら/\した、物に構はないやうな、氣の置けない醫者であつた。
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
若い元気のいい女が白いうわりをきて、白や赤の布で髪をつつんで、テキパキと給仕してくれる。どの皿も半額だ。さっきの食券をわたして食べる。
ソヴェト文壇の現状 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
が、これもやはり、本館で聞いても参事官官舎で聞いても何の要領も得ず太子はお帰りになったの一点張りで突っねられてしまった。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「ですから唯今も申し上げたとおりフガフガ支配人マネージャーは多忙でお眼にかかっていられないというのです」とにべもなくこのフガは突っねた。
ナリン殿下への回想 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「ざまア見あがれ、明日は龍の口の評定所へ駈け込み訴へだ。一萬二千石は三月經たないうちに微塵みぢんさ。それが嫌なら、娘をお屋敷へ呼返した上、下手人に繩付けて來い」
「それだから、いやさ。すぐ、そんな風にに火がいたようになるのは、猪武者いのししむしゃというものですよ。ほんとうに、雪之丞に、意趣返しをなさるおつもりなら、ちゃんと、陣立てをなすっていらっしゃい」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
しかも五十近くになって頭の天辺てっぺんがコッ禿げて来ているのに恋愛小説なんかアホらしくって読む気になれない。
私の好きな読みもの (新字新仮名) / 夢野久作(著)
頭がつるっ禿げなので、「ロンコロオヤシ」(禿頭をもつおばけ)とも称する。
えぞおばけ列伝 (新字新仮名) / 作者不詳(著)
手段というのは引っずすことじゃ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
箆棒べらぼう、おつめんなもんぢやねえ、それだらぜにせよぜに、なあ、ぜにさねえつもりすんのが泥棒どろぼうよりふてえんだな、西にしのおとつゝあ躊躇逡巡しつゝくむつゝくだから、かたで」
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
博勞ばくらうなんちい奴等やつら泥棒根性どろぼうこんじやうくつちや出來でき商賣しやうべえだな、ちくらつぽうんぬいて、兼等かねらりや、れことせえおつめるつもりしやがつて」かね博勞ばくらう向側むかうがはから戯談じようだんらしい調子てうしでいふと
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「大丈夫だ、お二人とも御評判がいいから。この興行はしりねがしますぜ」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
丁度ちやうど落付おちつかない藁屑わらくづあしいてはにはとり到頭たうとうつくるやうに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
たんとやいたとり餌料ゑさてはみんなかごからばさ/\とびおりてこツこツときながらつめき/\あらそうてつゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
甘藷さつまいもつちいてさがりにするのはこゝろせはぎるのでぐつとく。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
かれ屹度きつとはひいでつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
到頭席へ引っってきた。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
男の社員の場合は中学校出と専門学校出との間には区別があるのに、女事務員だけはそんな区別がなく十一からげだった。
舗道 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その日、メール社から義雄へ雜誌無名通信を讀めと屆けて來た。それにも、渠の私行上の、然し渠自身からおほびらにしてゐることのきが載つてゐる。そして、
泡鳴五部作:03 放浪 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
だから私も突っねたのさ。今時分そんな事を持ち出すのは、まるで自分の殺した子供を、もう一ぺん生かしてくれって、御寺様へ頼みに行くようなものだから御止およしなさいって。だけど大将いくら何といっても、すわり込んでいごかないんだからね、仕方がない。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
顏はあをちろい方で、鼻は尋常だが、少しである。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)