-
トップ
>
-
掃
>
-
ぱ
白い
羽の
鷄が五六
羽、がり/\と
爪で
土を
掻つ
掃いては
嘴でそこを
啄いて
又がり/\と
土を
掻つ
掃いては
餘念もなく
夕方の
飼料を
求めつゝ
田圃から
林へ
還りつゝある。
少しづつ
盜つた。
南瓜は
晝間見て
置いて
夜になるとそつと
蔓を
曳いて
所在を
探すのである。
甘藷は
土を
掻つ
掃いて
探し
掘りにするのは
心が
忙し
過ぎるのでぐつと
引き
拔く。
毎日火は
別な
處で
焚かれた。
彼は
屹度其の
灰を
掻つ
掃いで
去つたのである。
然し
壁際に
積んだ
木の
根はそこには
不正なものが
交つて
居るにしても、
大部分は
彼の
非常な
勞苦から
獲たものである。