“掃(ぱ)” の例文
白(しろ)い羽(はね)の鷄(にはとり)が五六羽(ぱ)、がり/\と爪(つめ)で土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いては嘴(くちばし)でそこを啄(つゝ)いて又(また)がり/\と土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いては餘念(よねん)もなく夕方(ゆふがた)の飼料(ゑさ)を求(もと)めつゝ田圃(たんぼ)から林(はやし)へ還(かへ)りつゝある。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
少(すこ)しづつ盜(と)つた。南瓜(たうなす)は晝間(ひるま)見(み)て置(お)いて夜(よる)になるとそつと蔓(つる)を曳(ひ)いて所在(ありか)を探(さが)すのである。甘藷(さつまいも)は土(つち)を掻(か)つ掃(ぱ)いて探(さが)し掘(ぼ)りにするのは心(こゝろ)が忙(せは)し過(す)ぎるのでぐつと引(ひ)き拔(ぬ)く。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
毎日(まいにち)火(ひ)は別(べつ)な處(ところ)で焚(た)かれた。彼(かれ)は屹度(きつと)其(そ)の灰(はひ)を掻(か)つ掃(ぱ)いで去(さ)つたのである。然(しか)し壁際(かべぎは)に積(つ)んだ木(き)の根(ね)はそこには不正(ふせい)なものが交(まじ)つて居(ゐ)るにしても、大部分(だいぶぶん)は彼(かれ)の非常(ひじやう)な勞苦(らうく)から獲(え)たものである。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)