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童
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ぱ
ふりがな文庫
“
童
(
ぱ
)” の例文
こんどは交わし損ねて、その
拳
(
こぶし
)
が城太郎の耳の辺をごつんと打った。城太郎の片手がそこを抑え、
河
(
か
)
ッ
童
(
ぱ
)
あたまの毛がみな逆立ッた。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、しかし、今この材木場の奥に突き当って、そこに眺めた深い暗やみはたしかにその一ツで、俗に、
聖天
(
しょうでん
)
の
河
(
か
)
ッ
童
(
ぱ
)
穴
(
あな
)
といった跡にちがいない。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
雨に光っている髪の毛は、
蓬々
(
ぼうぼう
)
と耳にかぶさって、絵に描いた
河
(
か
)
っ
童
(
ぱ
)
そのままだ。筒袖の腰きりに、縄の帯、背中まで
泥濘
(
ぬかるみ
)
の跳ねを上げている。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その中から、ひょっこり、年の暮も正月もない、
河
(
か
)
っ
童
(
ぱ
)
あたまの城太郎が姿を見せた。橋の中ほどまで来て、武蔵と朱実のすがたを
彼方
(
かなた
)
に見つけ
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ここで素性を知る者にとび出されては、もう釘勘の好意も滅茶滅茶で、下手をまごつくと生きてこの
聖天
(
しょうでん
)
の
河
(
か
)
ッ
童
(
ぱ
)
穴
(
あな
)
を出ることは不可能かもしれない。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
その金を投げるが如く渡すと、うしろへ身を
退
(
ひ
)
いて、一散に
河
(
か
)
ッ
童
(
ぱ
)
穴
(
あな
)
を飛び出そうとしましたが、途端に
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
階下
(
した
)
の小女が顔を出し、その後からすぐ城太郎が上がって来たのである。城太郎の黒い顔は、旅の
垢
(
あか
)
でよけいに黒くなり、
河
(
か
)
っ
童
(
ぱ
)
のような髪の毛は
埃
(
ほこり
)
で白くなっていた。
宮本武蔵:03 水の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
船頭の娘なので、
河
(
か
)
っ
童
(
ぱ
)
のように髪の毛は赤いし、色は黒いが、眼元がぱっちりしていて、
研
(
みが
)
けば今に、
潮来
(
いたこ
)
でお
職
(
しょく
)
が張れるなどとよく
揶揄
(
からか
)
われたりするほど、どことなくそんな素質の小娘だった。
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“童”の意味
《名詞》
(わらべ)幼児、幼い子供。
(出典:Wiktionary)
童
常用漢字
小3
部首:⽴
12画
“童”を含む語句
童女
童子
小童
河童
女童
児童
侍童
童謡
童児
大童
京童
頑童
童男
使童
牧童
酒顛童子
童形
童貞
兒童
童話
...