“童謡”のいろいろな読み方と例文
旧字:童謠
読み方割合
どうよう33.3%
わざうた25.0%
ワザウタ16.7%
どうえう8.3%
わらべうた8.3%
わらわうた8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行きは、よいよい帰りはこわい、と子供のころうたう童謡どうようがあります。あの歌のように人生、行きと帰りとではずいぶん気持がちがうものです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
上宮王家へのひそかな思慕と愛惜の声が、ちまたにみちていたであろうことは、書紀にしるされた童謡わざうたによってもうかがわるる。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
崇神天皇の巻に見えた、山城のひら坂の上で、腰裳の少女が童謡ワザウタを歌ふ、あの句の中に「ひめなすびすも」と出てくることである。
雛祭りの話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
童謡わらべうたにまで流行った“天王寺の妖霊星ようれいぼし……”を、誰かが改作したものらしく、高時は思うこと、言いたいことを、即興的に加えて、酒間、酔うとよく、謡い踊っていたものだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これはここへ来てからの、心覚えの童謡わらわうたを、明が書留めて朝夕ちょうせきに且つ吟じ且つながむるものだ、と宵に聞いた。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)