童謡どうよう)” の例文
旧字:童謠
行きは、よいよい帰りはこわい、と子供のころうたう童謡どうようがあります。あの歌のように人生、行きと帰りとではずいぶん気持がちがうものです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
近ごろの童謡どうよう童詩どうしとはちがって、手毬歌には見たこともないような遠くの土地を歌ったものがある。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そう云えば、信田しのだの森は大阪の近くにあるせいか、昔から葛の葉を唄った童謡どうようが家庭の遊戯ゆうぎと結び着いて幾種類か行われているが、自分も二つばかり覚えているのがある。その一つは
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
童謡どうようもあれば、また、流行歌りゅうこうかのようなものもうたったのであります。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)