“竹叢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たけむら83.3%
たかむら16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
穂先を斬り落された青竹の手先が、ガサッと、竹叢たけむらのうちに隠れたのが、実にはやくはあったが、明らかに他の人々の眼にも見えた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼は己がこうしているのをやしきの人が知って、捕えに来たのではないかと思って、そっと窓を離れて傍の竹叢たけむらの中へ身をかくして注意していた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
やがてそれは館の庭にある竹叢たかむらに風のわたる音だということがわかった、氏長が大和やまとのくにから、はるばるとりよせた箆竹へらだけというもので、植えてから十年ほどにもなる、ひろくて長い優美な葉をつけ
日本婦道記:笄堀 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)