『日本婦道記:笄堀』
さかまき靱負之助は息をはずませていた、顔には血のけがなかった、おそらくは櫛をいれるいとまもなかったのであろう、乱れかかる鬢の白毛は燭台の光をうけて、銀色にきらきらとふるえていた。——ああ靱負はうろたえている。真名女はそう思った。そしてそう思 …
著者 | 山本周五郎 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「婦人倶楽部」大日本雄辯會講談社、1943(昭和18)年1月 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約23分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約39分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
刻
上野
竹叢
忍
子
腑分
燭
燭台
甲冑
眉庇
笄
箆竹
縋
罵
羅刹
脆
櫛
膏汗
膝
良人
襖
詮議
躱
軍
迂濶
采配
鉦鼓
鎧
鞭
鬢
囃
下知
仔細
佩
傭
兜
内匠
凜乎
動顛
半刻
卑怯
喘
囁
烏合
壕
夥
大和
安堵
床几
忍城
扈従
捧
揃
揉
期
氾濫
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