“烏合”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うごう95.7%
うがふ4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾を振ってグウグウ唸って友を呼でいるのではないか。犬すらそうだ。また烏合うごうという文字がある。からすもお友達を求め歩いている。
イエスキリストの友誼 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
「密告により、今朝、急に襲って、良忠以下、おもなる者五人を数珠じゅずつなぎにし、あとの烏合うごうは、目下諸所にわたって、追跡中でおざる」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さうだよ。追放の軍人だから面白いンだ。かうした軍人あがりは、気合をかける事は板についてゐるからね。すべて、烏合うがふしゆう相手には、高飛車たかびしやな気合だけなンだ……」
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
切角せつかく発散した鹿台ろくたいの財を、いたづら烏合うがふの衆のつかみ取るに任せたからである。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)