“うごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
烏合95.7%
烏号2.2%
羽毫2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「密告により、今朝、急に襲って、良忠以下、おもなる者五人を数珠じゅずつなぎにし、あとの烏合うごうは、目下諸所にわたって、追跡中でおざる」
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二月ふたつきの後、たまたま家に帰って妻といさかいをした紀昌がこれをおどそうとて烏号うごうの弓に綦衛きえいの矢をつがえきりりと引絞ひきしぼって妻の目を射た。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
春日重蔵は木剣のみねからずッと自斎の構えを見て数十度の試合にもかつて体験のない驚異にたれた。彼の立青眼はそそり立つ峰か、堅固の金城の如く、全身羽毫うごうの隙もなかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)