羽毫うごう)” の例文
春日重蔵は木剣のみねからずッと自斎の構えを見て数十度の試合にもかつて体験のない驚異にたれた。彼の立青眼はそそり立つ峰か、堅固の金城の如く、全身羽毫うごうの隙もなかった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)