“忍城”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おしじょう66.7%
をしじやう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おちつかなくてはいけない、決してせいてはならない、いま自分が云うどんなひと言も忍城おしじょうの運命にかかわらずにはいないのだ。
日本婦道記:笄堀 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
けれども三万の石田軍は僅か三日にしてこれをみ潰し、その勢いを駆って忍城おしじょうへと攻寄せたのである。
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
午時うまのとき吹上堤を過ぐ。左は林近く田野も甚ひろからず。荒川の流遠くより来る。右は山林遠く田野至て濶く、溝渠縦横忍城をしじやう樹間に隠顕して、遠黛ゑんたい城背に連続す。四里八丁熊谷駅。絹屋新平の家に投宿す。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)