日本婦道記にほんふどうき糸車いとぐるま
「鰍やあ、鰍を買いなさらんか、鰍やあ」 うしろからそう呼んで来るのを聞いてお高はたちどまった。十三四歳の少年が担ぎ魚籠を背負っていそぎ足に来る、お高は、 「見せてお呉れ」 とよびとめた。籠の中にはつぶの揃った五寸あまりあるみごとな鰍が、まだ …
作品に特徴的な語句
じょ さかし くびす つか 谷峡たにあい くに 美味おい むせ うな ひさし 扶持ぶち かゆ 翅音はおと ふと さかな 絢爛けんらん ふすま まれ まぶ 目笊めざる ほとり 甲斐かい 燭台しょくだい すす せん 火桶ひおけ ひな うろこ かじか 魚籠びく 魚田ぎょでん たか 駕籠かご 食膳しょくぜん うなず 雪解ゆきげ ひざ つじ 贅沢ぜいたく 深志ふかし たもと はち あお 可哀かわい 山辺やまべ 屏風びょうぶ 小謡こうたい へい 団欒だんらん すす 和泉いずみ うめ つぶや じょう 参詣さんけい いや くりや ひる いたわ 割烹かっぽう ぬす 俯向うつむ 信濃しなの おっ さら あふ 温泉いでゆ 丹青たんせい 母娘おやこ こわ ゆが むろ かじ 板葺いたぶき 松毬まつかさ おぼ くすぐ そろ こしら 情誼じょうぎ かす 庖丁ほうちょう
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