“榁”の読み方と例文
読み方割合
むろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むろの木の生垣がめぐらしてあるので、私たちは「ブロンガワ」と呼んだのであるが、その家の前でしばらく遊んでいた。
故郷七十年 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
西村の家は和泉いずみというところにあった。長屋門をめぐらせたかなり広い屋敷で、門をはいると前庭があり、枝ぶりのよいむろの木が六七本、高雅な配置で植わっていた。
日本婦道記:糸車 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
当時鞆の浦にはむろの大樹があって人目を引いたものと見える。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)