“宗徒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むねと80.0%
しゅうと20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほとんどが宗徒むねとの新田一族で——脇屋義助、義治よしはるをはじめ、堀口、綿打、里見、烏山、細屋、大井田、大島、籠守沢こもりざわ額田ぬかだ、世良田、羽川
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然し何等の答は発せぬ。片倉小十郎は黙然として居る。すると原田左馬介宗時という一老臣、これも伊達家の宗徒むねとの士だが成実の言に反対した。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しかし迫害が烈しいだけに、「万事にかない給うおんあるじ」も、その頃は一層この国の宗徒しゅうとに、あらたかな御加護おんかごを加えられたらしい。
おぎん (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
領主のさとるところとなると、山から山を遊牧して、またどこかに聖教の村を作る——そういったふうな宗徒しゅうとは今に至っても決して絶えていないのでありました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)