“里方”の読み方と例文
読み方割合
さとかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その次に太郎兵衛が娘をよめに出す覚悟で、平野町の女房の里方さとかたから、赤子あかごのうちにもらい受けた、長太郎ちょうたろうという十二歳の男子がある。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
殺された文次郎は仕方もありませんが、生き残った奥様の始末には困ったのでしょう。結局離縁になって里方さとかたへ帰されたようです。
半七捕物帳:51 大森の鶏 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
良人おっとの正成、良人の弟正氏、また、里方さとかたの兄南江正忠みなみえまさただと、次々に戦死し、一族遠縁の人々までも、それからそれへとこずえから去って行った。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)