孩子あかご)” の例文
血も涙も無い優勝劣敗掴み取りのタダ中に現在の日本が飛込むのは孩子あかごが猛獣のおりの中にヨチヨチと歩み入るようなものであります。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お秀はこの足音を聞きながら眼をぱち/\さして怯えが薄らぐ下からは、今まで異性に対して孩子あかごのように無心だった文吉に今や何かの色彩が点ぜられ出したのではないかと懸念されました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)