“ちくび”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乳首50.0%
乳頸25.0%
乳頭8.3%
地頸8.3%
蓄備8.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳首ちくびける、みゝげる、——これは打砕うちくだいた、をのふるつたとき
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ひややかなる石膏せっこうの暖まるほど、まろ乳首ちくびの、呼吸につれて、かすかに動くかとあやしまるるほど、女はひとみらしている。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「嫌だつて云ふのに、オツパイなんか飲ませたら、おツ母さんの乳頸ちくびみ切つてやるぞ。」
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
乳頸ちくびを柔かい舌で巻つけて、チュウチュウと、出もせぬ乳を、おいしそうに吸い始めた。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
『なんじを宿せし母胎と、なんじを養いし乳頭ちくびは幸いなり』、別して乳頭でございますて! あなた様はただ今『自分を恥じてはならぬ、これはいっさいのもとだ』と御注意くださりましたが、あの御注意でわたくしを腹の底まで見通しなさいましたよ。
そこの平地、地頸ちくび、わずかな斜面の“勝負ノ壇”などをいれても、ここで活動できる兵力の限度は、せいぜい五、六百人にとどまり、千人を容れるのは無理であることが一ト目で分ろう。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——さればこそ、わが家においても、さきには金剛山の寄手にも加わり、一そう、二倉とあるかぎりな蓄備ちくびの稲も税物ぜいもつにささげ、また去年もぜに一万貫、この一月にも五千貫と、仰せつけのまま課税はずいぶんさし出しておる」
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)