“乳嘴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にゅうし60.0%
ちくび20.0%
にふし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
乳嘴にゅうしから上部三分の二ばかりのところまでは、皮膚も残されている。しかしその皮膚は既に死色を呈している。どうしたわけか、皮膚の上にも数条のメスの痕が走っている。
澪標 (新字新仮名) / 外村繁(著)
「ふむ、大分だいぶん大きくなった乳嘴ちくびにぼっと色が着いて、肩で呼吸いきして、……見た処が四月よつきの末頃、もう確かだ。それで可しと、掻合せてやんなよ、お寒いのに。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
七面鳥乳嘴にふしかき垂り尾羽張りてとめぐる庭の日ざかり今は
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)