“日置流”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきりゅう60.0%
へぎりう20.0%
へぎりゅう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また有村様の横紙よこがみ破りな。万一お怪我けがのある時には、この啓之助の落度おちどとして、殿より御叱責しっせきをうけねばなりませぬ。どうぞ、今日はこの辺で、ひとつ日置流へきりゅうのお手際てぎわを拝見いたしたいもので
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、太鼓腹たいこばら突出つきだして、でれりとして、團扇うちは雛妓おしやくあふがせてるやうなのではない。片膚脱かたはだぬぎで日置流へぎりうゆみく。獅子寺ししでら大弓場だいきうば先生せんせい懇意こんいだから、したがつて弟子でしたちに帳面ちやうめんいた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ところで、今度、隅田川両岸りょうがん人払ひとばらい、いや人よせをして、くだんの陣羽織、菊綴、葵紋服あおいもんぷく扮装いでたちで、拝見ものの博士を伴ひ、弓矢を日置流へぎりゅうばさんで静々しずしず練出ねりだした。飛びも、立ちもすれば射取いとられう。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)