“かんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
還幸12.7%
勘考11.3%
菅公9.9%
桓公7.0%
敢行7.0%
漢口5.6%
関興4.2%
寛厚4.2%
韓浩2.8%
勧降2.8%
官巷2.8%
寛宏2.8%
桿闔2.8%
漢江2.8%
簡公2.8%
甘洪1.4%
刊行1.4%
韓珩1.4%
咸亨1.4%
咸康1.4%
堪考1.4%
官誥1.4%
寛洪1.4%
嵌口1.4%
款項1.4%
漢高1.4%
緘口1.4%
貫高1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから天皇がご還幸かんこうになるときには、大神おおかみはわざわざ山をおりて、遠く長谷はつせの山の口までお見送りになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「とくと、勘考かんこうつかまつりますが、府内ふないへ到着するまでには、だ未だ余日よじつもあること。到着の上にて——」
大岡越前の独立 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
何だか狐にでもつままれたような気がする。あの夕立は単に僕達の旅程から菅公かんこう配所はいしょを取りける為めの天意としか思われない。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
しんの文公は謀略を好んで正道によらなかった人であり、斉の桓公かんこうは正道によって謀略を用いなかった人である。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
したがって殺した方が目的にかなう場合には、みずからを逡巡しゅんじゅんや反省なしに平気で殺人を敢行かんこうするのである。そして、that's that として、すぐに忘れる。
浴槽の花嫁 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
高次郎氏が看守長となった年の秋、漢口かんこうちた。その日夕暮食事をしていると長男が突然外から帰って来て
睡蓮 (新字新仮名) / 横光利一(著)
一突一退、緩急かんきゅうの呼吸をはかって、やがて関興かんこうの一軍が討って出るのを見たら、そのとき初めて、一斉に奮力をあげて死戦せい
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
又慈悲深く、寛厚かんこうにして、常に救いの手をさしのべんとする、仁者の心をもって心とせよ。更に又為すべき事を為して、報酬を求めざる神のしもべの克己心をこれに加えよ。
居残った黄忠は、夏侯尚の軍が寄せてきたと聞いて、陣容を整えてこれを待つと、魏の軍中より、韓浩かんこう先頭に立ち現れ
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
勧降かんこうの使いとして、説客を向けてみるもいいがもし効がなければ、敵の決意をよけい強固にさせるだけで
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この李仁は南廊閣子庫なんろうかくしこ幕事ばくじであった。許宣はその李幕事の家にいて、日間ひるま官巷かんこう薬舗くすりみせをやっている李幕事の弟の李将仕りしょうしと云う人の家へ往って、そこの主管ばんとうをしていた。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
腫物はれものにさわるようにあしらっているお銀様という人を、弁信のみが、寛宏かんこうな、鷹揚おうような、そうして、趣味と、教養の、まことに広くして、豊かな、稀れに見る良き女性だと信じ
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
書中雅意きくすべし。往時弁論桿闔かんこうの人に似ざるなり。去歳の春、始めて一書を著わし、題して『十九世紀の青年及び教育』という。これを朋友子弟にわかつ。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
漢江かんこう(湖北省)でございます」と、いう。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其後そののち田常でんじやう簡公かんこうころすにおよんで、ことごと高子かうし國子こくしぞくほろぼす。じやう曾孫そうそんいたりて(三三)自立じりふし、いんせい威王ゐわうる。へいもちおこなふ、おほい穰苴じやうしよはふ(三四)ならへり。
「おい、甘洪かんこう」と、馬元義は手下の甘洪が、まだ危ぶんでいる様子に、あごで大きくいった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「こいつは参った。ご饗応きょうおうはおあずけとしておこう。おいりゅう甘洪かんこう、行こうぜ」
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
予は従来筆記ひっきおきたる小冊を刊行かんこうし、これを菊窓偶筆きくそうぐうひつと名づけ世におおやけにせんと欲し先生に示したれば、先生これを社員しゃいんそれ等の事に通暁つうぎょうせる者に命じ
予また幕末ばくまつ編年史へんねんしを作り、これを三十年史となづ刊行かんこうして世にわんとせし時、誰人たれびとかに序文じょぶんわんと思いしが、駿しゅんかたわらりて福沢先生の高文こうぶんを得ばもっとも光栄こうえいなるべしという。
所詮、かなわぬ敵と怖れて、袁尚はいち早く、遼西りょうせい熱河ねっか地方)へさして逃げのび、州の別駕、韓珩かんこう一族は、城を開いて、曹操に降った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は、降を容れ、韓珩かんこうを鎮北将軍に任じて、さらに、并州へいしゅう面の戦況を案じ、みずから大兵を率いて、楽進、李典などの加勢におもむいた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一つは咸亨かんこう酒店で、四五人の飲友達が櫃台スタンドを囲んで飲みつづけ、一杯機嫌の大はしゃぎ。
明日 (新字新仮名) / 魯迅(著)
東晋の咸康かんこう年中に、州の刺史毛宝ししもうほうしゅの城を守っていると、その部下の或る軍士が武昌ぶしょういちへ行って、一頭の白い亀を売っているのを見た。
何とか堪考かんこうして無事に過ごすであろうが、なにぶん腕力の強い連中にあってはかなう道理がなく、その腕力に抵抗すべき役目を持った私がこうして
塵埃は語る (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
官誥かんこう花をばん
愛卿伝 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その略に曰く、乾坤けんこん浩蕩こうとうたり、一主の独権にあらず、宇宙は寛洪かんこうなり、諸邦をして以て分守す。けだし天下は天下の天下にして、一人の天下にあらざるなり
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
常に嵌口かんこうされながら常に囂々ごうごうたるその暗黙の闘争から、武装せる平和が、本来既に疑わしい文明の更に自ら身をそこなうべき術数が、生まれたのである。
(2) 予算ノ款項かんこうニ超過シ又ハ予算ノほかニ生シタル支出アルトキハ後日ごじつ帝国議会ノ承諾しょうだくヲ求ムルヲ要ス
大日本帝国憲法 (旧字旧仮名) / 日本国(著)
剣をあんじて右におもむきて曰く、諸君うらくはつとめよ、昔漢高かんこうは十たび戦って九たび敗れぬれどついに天下を有したり、今事を挙げてよりしきりかちを得たるに、小挫しょうざしてすなわち帰らば
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
論敵や流行作家を緘口かんこうせしめることが何等かの絶對的意義を有しているかのように彼等は思いこんでいる。
文芸運動と労働運動 (旧字旧仮名) / 平林初之輔(著)
一、余去年已来いらい心蹟百変、挙げて数え難し。就中なかんずく趙の貫高かんこうこいねがい、楚の屈平くっぺいを仰ぐ、諸知友の知る所なり。故に子遠が送別の句に「燕趙の多士一貫高、荊楚の深憂ただ屈平」
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)