関興かんこう)” の例文
と、張郃は眼尻であざけりつつ、また先へ急いだ。そして約二十里ほど来ると、一山の上から蜀の関興かんこうと名乗って駈け下ってきた軍馬がある。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一突一退、緩急かんきゅうの呼吸をはかって、やがて関興かんこうの一軍が討って出るのを見たら、そのとき初めて、一斉に奮力をあげて死戦せい
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「今か。今か——」と、それを待っていた関興かんこうの五千騎は、疾風はやてのごとく、谷の内から出て、魏勢の横を衝いた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
時に、次男の関興かんこうが、荊州からきたので、関羽は、諸将のてがらと戦況をつぶさに書いて
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ところが同じ日に、関羽の次男関興かんこうも、一手の兵をつれて、この軍に会した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
誰かと、諸人目をそばだてて声のぬしを見ると、関羽の次男関興かんこうであった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
帝玄徳が敵をながめている日、関興かんこうはこう願い出た。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)