“はんこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハンコウ
語句割合
反抗40.0%
版行17.5%
藩侯7.5%
犯行7.5%
樊口5.0%
板行5.0%
藩黌5.0%
漢口2.5%
半公2.5%
半江2.5%
反向2.5%
藩公2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、だれも、それにたいして反抗はんこうするものはなかったのです。すべて、すぎの若木わかぎのいうとおりだったからです。
雪くる前の高原の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一通りの定まった版行はんこうで押した項目だけを暗誦的に説明してしまえばそれでもうおしまいで先様御代りである。
大分だいぶんのぼったところの「駕立場かごたてば」は藩侯はんこう登山の折の休憩所で、ここの眺望は雲仙の第一景として知られている。
雲仙岳 (新字新仮名) / 菊池幽芳(著)
「これさえ見れば如何なる悪漢あっかんといえども犯行はんこうかくしきれるものではない」
キド効果 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「ただ今、樊口はんこうのほうから、一艘の小舟が、帆を張ってこれへ参る様子。へさきにひるがえるは、趙子龍ちょうしりゅうの小旗らしく見えまする」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
味方は味方と板行はんこうで押したように考えないで、敵のうちで味方を探したり、味方のうちで敵を見露みあらわしたり、片方かたっぽづかないように心を自由に活動させなくってはいけない。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
藩黌はんこう明倫堂めいりんどうの学則が改正せられてからは、『靖献遺言せいけんいげん』のような勤王を鼓吹する書物が大いに行なわれ、山地の方に住む領民にまで時事を献白する道も開かれているくらいだ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それから机に向って、漢口はんこうの水谷へ手紙を書いた。その店へ行くことを断り、なお哲学の研究を続ける決心を告げた。その後で彼は、大学へ選科の入学願書を認めた。
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
「どうって、まだはっきりしたことではないが……漢口はんこうの水谷さんから手紙が来たんです。」
反抗 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
でろりん祭文さいもん半公はんこう
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
篠崎小竹しょうちくの顔も見え、岡田半江はんこう小田おのだこくなどの画人や、伊丹いたみ剣菱けんびしの主人なども来ていた。
梅颸の杖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかも、その裏面においては、全然それと反向はんこうするような主家の再興に力を尽していた。あるいは主家の再興は再興、仇討は仇討で遣る気であったと言うかもしれない。
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)