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版行
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はんこう
ふりがな文庫
“
版行
(
はんこう
)” の例文
おおかたどこで、どんな人に、
幾人
(
いくたり
)
逢
(
あ
)
おうとも、
版行
(
はんこう
)
で押したような口調で御前さん働く気はないかねを根気よく繰返し得る男なんだろう。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
一通りの定まった
版行
(
はんこう
)
で押した項目だけを暗誦的に説明してしまえばそれでもうおしまいで先様御代りである。
科学上における権威の価値と弊害
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
拵える奴もなかろう、拵えたって世間へ持って出せるものではねえが、何しろ今のような時勢だから、
公方様
(
くぼうさま
)
の悪口でも何でもこうして
版行
(
はんこう
)
になって出るんだ
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
国体をあきらかにするための
浩瀚
(
こうかん
)
な書物の
版行
(
はんこう
)
、
湊川
(
みなとがわ
)
のご建碑、事々にけっこうなお企てと思っておる。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
仕方がないから、なお三四回書面で往復を重ねて見たが、結果はいつも同じ事で、
版行
(
はんこう
)
で押したようにいずれ御面会の節を繰り返して来るだけであった。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
その遺失品係りの
厭
(
いや
)
な
奴
(
やつ
)
だ事って——実に不親切で、形式的で——まるで
版行
(
はんこう
)
におしたような事をぺらぺらと一通り述べたが以上、何を聞いても知りません知りませんで持ち切っている。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
したがって
古
(
ふるき
)
に
拘泥
(
こうでい
)
してあらゆる未来の作物にこれらを応用して得たりと思うは誤りである。死したる自然は
古今来
(
ここんらい
)
を通じて同一である。活動せる人間精神の発現は
版行
(
はんこう
)
で押したようには行かぬ。
作物の批評
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“版行”の意味
《名詞》
書物などを印刷して刊行すること。
印。判子。
(出典:Wiktionary)
版
常用漢字
小5
部首:⽚
8画
行
常用漢字
小2
部首:⾏
6画
“版”で始まる語句
版図
版
版木
版元
版下
版摺
版木彫
版代
版刷
版繪