“古今来”の読み方と例文
読み方割合
ここんらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
古今来ここんらいむなしゅうして、東西位とうざいいくしたる世界のほかなる世界に片足を踏み込んでこそ——それでなければ化石かせきになりたい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
吾輩は頭をもって活動すべき天命を受けてこの娑婆しゃばに出現したほどの古今来ここんらいの猫であれば、非常に大事な身体である。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
したがってふるき拘泥こうでいしてあらゆる未来の作物にこれらを応用して得たりと思うは誤りである。死したる自然は古今来ここんらいを通じて同一である。活動せる人間精神の発現は版行はんこうで押したようには行かぬ。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)