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反抗
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はんこう
ふりがな文庫
“
反抗
(
はんこう
)” の例文
見
(
み
)
よ、
愚劣
(
ぐれつ
)
な×
(2)
旗
(
き
)
に対して
拳
(
こぶし
)
を
振
(
ふ
)
る
子供
(
こども
)
らを、
顔
(
かほ
)
をそむけて
罵
(
のゝし
)
る
女
(
をんな
)
たちを、
無言
(
むごん
)
のまゝ
反抗
(
はんこう
)
の
視線
(
しせん
)
を
列
(
れつ
)
に
灼
(
や
)
きつける
男
(
をとこ
)
たちを!
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
しかし、だれも、それに
対
(
たい
)
して
反抗
(
はんこう
)
するものはなかったのです。すべて、すぎの
若木
(
わかぎ
)
のいうとおりだったからです。
雪くる前の高原の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
新兵衛はやや
嘲笑
(
ちょうしょう
)
の気味で投げるように笑った。自分はそれに
反抗
(
はんこう
)
する気力はなかった。ただもう胸がわくわくしてひとすじに隣のようすに気がとられた。
落穂
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「とんだ
災難
(
さいなん
)
さ。巡査に
反抗
(
はんこう
)
したことを
証明
(
しょうめい
)
すれば、あのじいさんは
刑務所
(
けいむしょ
)
へやられるだろう、きっと」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
等
(
ひと
)
しく時の政府に
反抗
(
はんこう
)
したるものにして、
若
(
も
)
しも西郷が
志
(
こころざし
)
を得て
実際
(
じっさい
)
に新政府を
組織
(
そしき
)
したらんには、これを認むることなお
維新政府
(
いしんせいふ
)
を認めたると同様なりしならんのみ。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
そのような運命を作り上げるのが天なら、自分は天に
反抗
(
はんこう
)
しないではいられない。天は人間と
獣
(
けもの
)
との間に区別を設けないと同じく、善と悪との間にも差別を立てないのか。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
かれら四人は、ふんぜんと
群
(
む
)
れをはなれて
甲板
(
かんぱん
)
の片すみに立ち、
反抗
(
はんこう
)
の
気勢
(
きせい
)
を示そうとした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
しかし主命ですから
反抗
(
はんこう
)
する訳にも行きませんので、料理人に命じて秋刀魚の細い骨を
毛抜
(
けぬき
)
で一本一本
抜
(
ぬ
)
かして、それを
味淋
(
みりん
)
か何かに
漬
(
つ
)
けたのを、ほどよく焼いて、主人と客とに勧めました。
私の個人主義
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これを開拓の時、一時に
掘
(
ほ
)
り取らんとする時は労して功少なし。百事その如し。村里を興復せんとすれば必ず
反抗
(
はんこう
)
する者あり。これを処するまたこの理なり。決して
拘
(
かかわ
)
るべからず、
障
(
さわ
)
るべからず。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そう
云
(
い
)
われる度に真佐子は、取り返しのつかない絶望に
陥
(
おちい
)
った、蒼ざめた顔をして、復一をじっと見た。深く蒼味がかった真佐子の
尻下
(
しりさが
)
りの大きい眼に
当惑
(
とうわく
)
以外の敵意も
反抗
(
はんこう
)
も、少しも見えなかった。
金魚撩乱
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
「フム、
他
(
ひと
)
の
言尻
(
ことばじり
)
を
攫
(
つかま
)
へて
反抗
(
はんこう
)
するんだな。」
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
細君は、主人からある
場合
(
ばあい
)
になにほどどなられても、たいていのことでは
腹
(
はら
)
をたてたり、
反抗
(
はんこう
)
したりせぬ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
馬子
(
まご
)
は、はらだちまぎれに、あらあらしく、たづなを
引
(
ひ
)
くと、
馬
(
うま
)
は、
頭
(
あたま
)
を
上下
(
じょうげ
)
にふって、
反抗
(
はんこう
)
の
意
(
い
)
をしめし、
前足
(
まえあし
)
に
力
(
ちから
)
をいれて、
大地
(
だいち
)
へしがみつこうとしました。
道の上で見た話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
かわいそうな小ざるは、いつもなら自分のきらいなことをされると
反抗
(
はんこう
)
するくせに、もういまはなにもかもあきらめていた。かれは見向きもしないで、しっかりだかれていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
青年の態度からは次第に
反抗
(
はんこう
)
の色が消えて、ようやく
謹聴
(
きんちょう
)
の様子に変って来る。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「しかし、そうなればそれでもいいんじゃありませんか。どうせ友愛塾の運動は時代への
反抗
(
はんこう
)
でしょう。今の時勢では、正しいものが孤立するのはむしろ当然ですし、それでこそかえって大きな役割が果たせるとも言えると思うんです。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
猛然
(
もうぜん
)
立ちあがった糟谷はわが子を足もとへ
引
(
ひ
)
き
倒
(
たお
)
し、ところきらわずげんこつを打ちおろした。芳輔はほとんど
他人
(
たにん
)
とけんかするごとき
語気
(
ごき
)
と
態度
(
たいど
)
で
反抗
(
はんこう
)
した。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ただ、ときどき
忘
(
わす
)
れていたのを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
したように、
彼女
(
かのじょ
)
がおとなしく
遊
(
あそ
)
んでいるところへいって、「きつね。」といいますと、
彼女
(
かのじょ
)
は、もう
負
(
ま
)
けていずに、
反抗
(
はんこう
)
しました。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしは親方の見せたお手本で、
警官
(
けいかん
)
や
監察官
(
かんさつかん
)
に
反抗
(
はんこう
)
すると、どんな目に会うかわかっていた。わたしはかれに二度と
命令
(
めいれい
)
をくり返させなかった。わたしは急いでわき道へにげだした。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
すべてのものの
運命
(
うんめい
)
をつかさどっているあなたに、なんで
汽車
(
きしゃ
)
が
反抗
(
はんこう
)
できますものですか。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
鉄
(
てつ
)
という、
堅固
(
けんご
)
なものが
存在
(
そんざい
)
して、
自分
(
じぶん
)
に
反抗
(
はんこう
)
するように
考
(
かんが
)
えたからです。
ある夜の星たちの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
反
常用漢字
小3
部首:⼜
4画
抗
常用漢字
中学
部首:⼿
7画
“反抗”で始まる語句
反抗心
反抗児
反抗力
反抗方
反抗的