“むほん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ムホン
語句割合
謀叛66.7%
謀反29.8%
叛反0.7%
叛逆0.7%
反抗0.7%
反逆0.7%
無品0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾張名古屋へまた、江戸ッ児のお角さんが何の用あって——何の謀叛むほんのために乗りこんで、おきゃあせの相場を狂わそうとするのか。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「そんな手間暇てまひまは無駄事ときまッてらあ、訴えの筋が通ったり、ちゃんと、おきてが立つようなお上なら、天下に謀反むほんのおきる道理はねえ!」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叛反むほんにも色々ある。男爵になりたいのも、金持の檀家が欲しいのも、実際叛反むほんには相違ないのだから。
「ここさ。こゝの骨さ、叛骨といふのは……」大森氏は扇の端で一寸髑髏しやれかうべ後部うしろつゝついた。「むかししよくの曹操が関羽の頭を見て、此奴こいつは叛骨が飛び出しているから叛反むほんをすると言つた……」
 叛逆むほんを起すにわざわざ知らせて寄こいたのじゃ。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
 まさか御叛逆むほんではねえ。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「おれは泥棒した譯ぢやないし、反抗むほんを企んでるのでもないから、お前達に隱さうと思つてやしないが。……」
仮面 (旧字旧仮名) / 正宗白鳥(著)
何か渠に對する反逆むほんをたくらんでゐるのかも知れないと思つたので、その手紙を見せろと迫つたのは今しがたのことだが、どうしても見せようとしなかつた。
四品しほん以下の無品むほん親王などで、心細い皇族としてこの子を置きたくない、自分の代もいつ終わるかしれぬのであるから、将来に最も頼もしい位置をこの子に設けて置いてやらねばならぬ
源氏物語:01 桐壺 (新字新仮名) / 紫式部(著)