“謀反:むほん” の例文
“謀反:むほん”を含む作品の著者(上位)作品数
吉川英治8
野村胡堂5
菊池寛2
夢野久作2
楠山正雄2
“謀反:むほん”を含む作品のジャンル比率
歴史 > 伝記 > 個人伝記0.9%
文学 > 日本文学 > 小説 物語0.7%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)0.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
然しこゝに注意しなければならぬのは、是はたゞ私闘であつて、謀反むほんをして国の治者たる大掾を殺したのではない事である。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
政宗も田舎役者ではあるが相当なもので、その後も謀反むほんの嫌疑をかけられたとき、いつも秀吉との腹芸を、相当にやっている。
小田原陣 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「足利殿こそは、王政にご不服で、ひそかに謀反むほんをたくむ者と、近ごろ取り沙汰なすやからが一、二ではありませぬ」
「御奉行所でもひどく心配なすって、万一謀反むほんの企てでもあっては一大事だから、中へ入ってさぐるようにという申付けだ」
「おまえ達が敵ではない。おまえ達まで村重と共に謀反むほんしたわけではあるまい。働け、働け。平常どおり生業に就け」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
火事は大分燃広がつた、私闘は余国までの騒ぎになつたが、しかもまだ私闘である、謀反むほんをしたのでは無かつた。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
即ち、大津皇子の謀反むほんあらわれ、朱鳥あかみとり元年十月三日訳語田舎おさだのいえで死を賜わった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
冬十月戊辰つちのえたつ己巳つちのとみ、皇子大津謀反むほん発覚あらはれぬ。皇子大津を逮捕とらふ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
あるとき奥州おうしゅうあらえびすで高丸たかまるというものが謀反むほんこしました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「近頃何んかかううるさい泥棒が無かつたか、妙な人寄せは無かつたか、謀反むほんの匂ひでもなかつたか——そんな事を念入に調べて貰つたんだ」
それを、謀反むほん人扱いにして、それで、おのれら、功名顔をする気か——公儀に聞えて、当家の恥辱にならんと思うのか——たわけっ、思慮なし。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
——無理もない。あそびたいさかりじゃもん。毎日子守りばっかりじゃあ、謀反むほんもおこしたかろう……
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
一六九七年豕一疋神の肉を食いたいと謀反むほんを起し、蛇に咬まれた後あだうちがてら蛇を食いおわるを、側に在合いあわせた黒人が制し得なんだ。
彼らの書斎に立籠たてこもるのは、必ずしも家庭や社会に対する謀反むほんとも限らなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しかし半蔵は、村の長老たちが考えるようにそれを単なる農民の謀反むほんとは見なせなかった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
謀反むほんでも起すとなったら、江戸中の中間どもはひとり残らず顎十郎の味方につきかねない。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そこで、司馬懿仲達に謀反むほんきざしありと、世上へ流布るふさせ、かつ偽りの廻文を諸国へ放てば、魏の中央は、たちまちこれに惑い、司馬懿を殺すか
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よろこんで、ご使命を奉じましょう。そして、村重どのが、謀反むほんを思い止まったときは」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いまにまた謀反むほんいくさをおこすかもしれませんといってうったえました。
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
たとひ秀次公謀反むほん思召立おぼしめしたち給ふ事有共、かやうの人々を其使におぼし寄給はんや、各御反逆之事いさゝか以不存旨申上度思ひ侍れ共
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
野望の謀反むほんや悪行のすえ亡んだ主家はぜひもないが、その下に使われていた被官ひかんや家来の小領地は、どしどし、元の所有者へ返してやれと、尊氏はいう。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「又浪人共を狩り集めて、謀反むほんくはだてる者がないとも申されません——」
「親分、こりゃどこかに鈴を集めて謀反むほんでも企む奴があるにちげえねえ——」
草案「賊盗律」中に謀反むほん、大逆のくだりあるを発見して、忽ち慨然大喝し
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
そして、過ぎ去った謀反むほんの企てを心のうちで後悔しはじめる。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
不平浪人の謀反むほんは、いつも西国地方を温床にして育ちたがる。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
羅馬に謀反むほんをせしといふ、ことに甘んじてゐたりけり。
以上は、これからのことですが、この回は、ちょうど、それの口火を切った以仁王もちひとおう(後白河法皇の御一子)と、源三位頼政の謀反むほんが、いよいよその行動に出たところに始まります。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御存じのお方もありましょうが、太閤記の浄瑠璃じょうるりで、主君を攻め殺して天下を取ろうとする明智光秀が、謀反むほんに反対する母親や妻女を『女子供の知る事に非ず』と叱り付けております。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
一の台と申は、菊亭右府の息女なれば、いづれもよりは上におはしけり、行年三十四歳、今度の御謀反むほんの沙汰ゆめ/\なき事を、増田石田がさゝへに、かくならせ給ふ事のあはれさ、是非なくおぼして
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
地面からおどり上がった雪が二三度はずみを取っておいて、どっと一気に天に向かって、謀反むほんでもするように、降りかかって行くあの悲壮な光景が、まざまざと部屋へやの中にすくんでいる私の想像に浮かべられた。
生まれいずる悩み (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「洞院左膳も謀反むほんしました」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「たといかれらがなにごとかひそかにはかることがあろうとも、それはきみに対する謀反むほんではないさ、連盟員一同がきみを捨てて、ドノバンにくみしはしないことぐらい、いくらうぬぼれの強いドノバンでも、知ってるだろうからね……」
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「君の主人は、越雋えっしゅん高定こうていであろう。高定は元来、忠義な人だ、野心家の雍闓ようがいにだまされて、謀反むほんくみしたものにちがいない。立ち帰ったらよく君からも高定に忠諫ちゅうかんしてあげるがいい」
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然し、義雄に取りては、木材事業の計畫が駄目になつたと同時に、樺太の弟からまたハガキが來て——なぜ封書でよこさないのだと、義雄は心で怒つた——從兄弟いとこの製造主任が謀反むほん心があつて、自分の不始末から起つた困難にも拘らず
泡鳴五部作:04 断橋 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
魏延ぎえんは、後にかならず、謀反むほんするであろう。彼の猛勇は、珍重すべきだが、あの性格は困りものだ。始末せねば国の害をなそう。わが亡き後、彼がそむくのは必定であるから、その時にはこれを開いてみれば自ら策が得られよう」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「使者鏖殺おうさつの変が、鎌倉へ知れるまでには、なお数日のまがありましょう。よしまた、ご謀反むほんおおやけになったところで、ここには精鋭四千騎が、殿を上にいただいて、火の玉の意気を張りつめていること。ご憂慮にはおよびませぬ」
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つづく下枝の節の処へ、構わない、足がかさなるまでも一所に踏掛けて、人形の首を、藁苞わらづとにさして、打交ぶっちがえた形に、両方からのぞいて、咽喉のどめて、同時に踏はずして、ぶらんこに釣下ろうという謀反むほんでしてなあ。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もう一つ、それより大分前のことですが、由比正雪の一味が、神田上水に毒を投じて、江戸の人心を撹乱かくらんし、謀反むほんを企てて徳川幕府を倒そうとしたことなどがあり、毒薬に対する幕府の神経は、火器に対する場合に劣らず、想像以上に尖鋭になって居た時でもあったのです。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
京都からそこへ行く途中を利用して、やがてこれから書く以仁王の謀反むほん、その以仁王と源三位頼政が敗れて、三井寺から宇治川へ落ちてゆく足跡を見ておくため、わざと三井寺から大まわりをして、俗に今でも“頼政越え”といっている山間だの部落ばかりを通って自動車で奈良へ行くことにした。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれども結局、義兄夫婦の忠勇義烈ぶりにスッカリ感激して号泣慟哭どうこくして云うには、蒼天蒼天、何ぞかくの如く無情なる。あなたは御存知あるまいが、あなたが姉さんの亡骸なきがらを写生し初めた昨年の十一月というのが安禄山が謀反むほんを起した月で、天宝の年号は去年限り、今は安禄山の世の至徳元年だ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
田村麻呂たむらまろはそののち鈴鹿山すずかやまおに退治たいじしたり、藤原仲成ふじわらのなかなりというものの謀反むほんたいらげたり、いろいろの手柄てがらてて、日本一にほんいち将軍しょうぐんとあがめられましたが、五十四のとし病気びょうきくなりました。
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
……ゲップ……ウ——イイ……と、そこでだ。そこで大唐の玄宗皇帝というと今からちょうど一千一百年ばかり前の話だがね。その玄宗皇帝の御代みよも終りに近い、天宝十四年に、安禄山あんろくさんという奴が謀反むほんを起したんだが、その翌年の正月に安禄山は僭号せんごうをして、六月、賊、かんる、みかど出奔しゅっぽんして馬嵬ばかいこうず。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)