“寛宏”の読み方と例文
読み方割合
かんこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
抽斎の森枳園きえんにおける、塩田良三りょうさんにおける、妻岡西氏における、その人を待つこと寛宏かんこうなるを見るに足る。抽斎は絜矩の道において得る所があったのである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
腫物はれものにさわるようにあしらっているお銀様という人を、弁信のみが、寛宏かんこうな、鷹揚おうような、そうして、趣味と、教養の、まことに広くして、豊かな、稀れに見る良き女性だと信じ
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)