凶相きょうそう)” の例文
ひとたび勝敗の地をえて逆転した陣容というものは、それほど危険な凶相きょうそうを呈していた。しかし謙信の面にはなお余裕よゆうが見えた。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「あのお方の相貌そうぼうには、主君をも冒しかねない叛骨はんこつうかがわれると……非常な凶相きょうそうだと申しおりましたそうです」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
山城国やましろのくにあたりですらすでにそんな凶相きょうそうがあらわれ出した以上、これからかかる伊賀山中の柘植つげ地方や加太越かぶとごえあたりの間道はその危ないこと、思いやらるるものがある。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「気のどくだが智に溺るる智者の相だと。しかも上をこく凶相きょうそうが見えると」
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)