“郷人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きょうじん42.9%
さとびと28.6%
きやうじん14.3%
くにびと14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはむなしくかえって、先ず郷人きょうじん宮崎幸麿みやさきさきまろさんを介して、東京とうけいの墓の事にくわしい武田信賢たけだしんけんさんに問うてもらったが、武田さんは知らなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
とたびたび人の声がするというので、玉泉山の郷人さとびとたちは相談して一宇のびょうを建て、関羽の霊をなぐさめたという。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この地に生れた文人で今も非常な尊敬を郷人きやうじんから受けて居るバルザツクはその少年の日にこの古塔の下や広場の木立こだちの中で常に遊んで居たと云ふ事である。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
我が飛翔かけりこぞて見む郷人くにびとに心はあがむなしかりけり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)