“郷長”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さとおさ33.3%
ごうちょう33.3%
むらおさ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郷長さとおさ嘉門は六十歳ほどで、土着の武士であるだけに、容貌魁偉かいい風采堂々、まことに立派なものであったが、伊賀袴を穿き陣羽織を着し、自分の屋敷の母屋の縁に、寛々と腰をかけていた。
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いわゆる相嘗のとうとい役に奉仕する神主たちも、元は必ずその田を管理した戸主へぬし郷長ごうちょうまたは人このかみと呼ばれるような、一定の農民の中から出ていたものと思う。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と云うのはせっかくに白河戸郷の、郷長むらおさの娘の小枝さえだという乙女を、奪って小脇に抱えている。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)