“郷愁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ノスタルジア25.0%
きょうしゅう20.0%
きやうしう10.0%
ノスタルヂヤア5.0%
かなしさ5.0%
ノスタルジー5.0%
ノスタルヂア5.0%
ノスタルヂイ5.0%
ノスタルディヤ5.0%
ノルタルヂヤア5.0%
ハイムウエー5.0%
ハイムヴェー5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ドヴォルシャークはその環境を愛し、ボヘミアらしい空気の中にひたって、僅かに弱い心を打ちひしぐ郷愁ノスタルジアを慰めていたのである。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
五郎大夫は、ここの陶器の製法をきわめるために、実に、十二ヵ年の辛苦と郷愁きょうしゅうに耐えて、異国に暮して来たのだった。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
生涯しやうがい、その子供に逢ふ事もないだらうと思ふにつけて、富岡のさびた気持ちのなかに、その思ひ出は、郷愁きやうしうをそそつた。
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
鏽銀しやうぎんかねる……かすかに、……かすかに……やるせなきたましひめもあへぬ郷愁ノスタルヂヤア
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雪のシラシラ降っている夕方、私は此啄木の歌をふっと思い浮べながら、郷愁かなしさを感じた。
放浪記(初出) (新字新仮名) / 林芙美子(著)
佇んでこれ等の遠望を恣にして居るうちに、私は不図、海路平安とだけ刻まれた四字の間から、海上はるかに思をやった明末の帰化人の無言の郷愁ノスタルジーひしと我心にも感じたように思った。
長崎の一瞥 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ぽつかりと水に浮きゐる河馬の顏郷愁ノスタルヂアも知らぬげに見ゆ
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
これが郷愁ハイムウエーというものだとはその時には気が付かなかった。
異郷 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「一人の英国の少年が、百人もの外国人のいる学校へ抛りこまれるなんて、じっさい珍しい経験でした。私は初めのころの淋しさと、耐えられない郷愁ハイムヴェーのことをよく覚えていますよ」