“きょうしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
嬌羞70.4%
郷愁14.8%
矯羞7.4%
嬌臭3.7%
狂臭3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おひひひひひ」おわきは嬌羞きょうしゅうの笑いと共に父の言葉を確証した、「恥ずかしながらとうより、わらわはお手付の身にござりましょうわいなあ」
長屋天一坊 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
私のうちにようやく浅草に対する一種の郷愁きょうしゅう的感情が鬱積うっせきしてきた。またぞろ浅草へ行きたくなった。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
と、あやまるように孝子を見る眼に、矯羞きょうしゅうをうかべた。
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
一種強烈なる芳香を有し、駆虫くちゅう袪痰きょたん、健胃剤となる。また芳香を有するがため、嬌臭きょうしゅう及び嬌味薬となる、あるいは種子を酒に浸し、飲用すれば疝気せんきに効あり。茴香精、茴香油、茴香水を採録す
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
舌上ぜつじょう竜泉りゅうせんなく、腋下えきか清風せいふうしょうぜざるも、歯根しこん狂臭きょうしゅうあり、筋頭きんとう瘋味ふうみあるをいかんせん。いよいよ大変だ。ことによるともうすでに立派な患者になっているのではないかしらん。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)