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『異郷』
ふりがな文庫
『
異郷
(
いきょう
)
』
大きな河かと思うような細長い湖水を小蒸気で縦に渡って行った。古い地質時代にヨーロッパの北の半分を蔽っていた氷河が退いて行って、その跡に出来た砂原の窪みに水の溜ったのがこの湖とこれに連なる沢山の湖水だそうである。水は沈鬱に濁っている。変化の少 …
著者
寺田寅彦
ジャンル
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行
初出
「明星 第二巻第六号」1922(大正11)年11月1日
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約8分(500文字/分)
朗読目安時間
約13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
郷愁
(
ハイムウエー
)
退
(
しりぞ
)
懐
(
いだ
)
囚虜
(
しゅうりょ
)
靡
(
なび
)
二間
(
ふたま
)
遊山
(
ゆさん
)
這入
(
はい
)
蝋燭
(
ろうそく
)
笊
(
ざる
)
眩暈
(
めまい
)
生粋
(
きっすい
)
琥珀
(
こはく
)
煖炉
(
だんろ
)
曝
(
さら
)
旗亭
(
きてい
)
径
(
みち
)
宅
(
うち
)
外套
(
がいとう
)
呼鈴
(
よびりん
)
吐気
(
はきけ
)
剽軽
(
ひょうきん
)
凄味
(
すごみ
)
俯向
(
うつむ
)
侘
(
わび
)
伽話
(
とぎばなし
)
仰山
(
ぎょうさん
)