“郷土”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くに40.0%
ふるさと30.0%
いなか10.0%
きやうど10.0%
ごうど10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床屋の主人あるじ政治談せいぢばなしの好きな、金が溜つたら郷土くにへ帰つて、県会議員になるのを、唯一の希望に生きてゐる男だ。私は訊いてみた。
彼答へて我にいふ、人にあらず、人なりしことあり、わが父母ちゝはゝはロムバルディアの者郷土ふるさとをいへば共にマントヴァびとなりき 六七—六九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
派手はでで門戸を張って、家族の生活までが、都風に化されていたが、小野寺家は、京の町中にありながら、殆ど、郷土いなかの風をそのまま、一儒者じゅしゃの住居ぐらいな小門とまがきの中に
(三にんでしたがその一人ひとり現實げんじつ世界せかいにでてわづかに三日光ひのひかりにもれないですぐまた永遠えいゑん郷土きやうどにかへつてきました)勿論もちろん天眞てんしんどもたちたいしてははづかしいことばかりの
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
と、郷土ごうどの人たちのことばはあたたかく、わずかなかねをさいて合力ごうりきしたり、にぎめしをとってちゃをついでくれたりして、なぐさめてくれているうちに、いつか話がそれて、だれも気がつかないすきまだった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)