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郷土
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くに
ふりがな文庫
“
郷土
(
くに
)” の例文
床屋の
主人
(
あるじ
)
は
政治談
(
せいぢばなし
)
の好きな、金が溜つたら
郷土
(
くに
)
へ帰つて、県会議員になるのを、唯一の希望に生きてゐる男だ。私は訊いてみた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
臺所では、お米を
磨
(
と
)
いでゐる女中が、はやり唄をうたつて夢中だ。湯殿では、ザアザア水音をさせて、箒をつかひながら、これも元氣な聲で、まけずに
郷土
(
くに
)
の唄をうたつてゐる。
傘
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
もちろん花子にはなにもうちあけず、
郷土
(
くに
)
の手みやげにする皮だともうしておきました。
海豹島
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それもその筈で、印度のやうに何時でも花のある土地では、蜜の
臍繰
(
へそくり
)
を拵へておく必要も無かつたのだ。蜜蜂飼養家は大事な蜂を失つた代りに、幾らか賢くなつて
郷土
(
くに
)
へ帰つて来た。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
この一事は四国出身の人達が、何をおいても忘れてはならない
郷土
(
くに
)
自慢の材料で、人間に自慢の種が見つからない場合には、
猿
(
えて
)
きちや
蚤
(
のみ
)
を自慢の数によみ込んだところで、少しの
差支
(
さしつかへ
)
もないのだ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“郷土(
郷土史
)”の解説
郷土史(きょうどし、英: Local history)とは、ある一地方の歴史を調査・研究していく歴史学や刊行物。郷土史の研究者を郷土史家または郷土史研究家と呼ぶ。
日本語の「郷土」の語自体は、中国の古典『列子』『晋書』に淵源をもつ漢語である。
(出典:Wikipedia)
郷
常用漢字
小6
部首:⾢
11画
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
“郷土”で始まる語句
郷土会記録
郷土人
郷土史
郷土學
郷土歌
郷土史料
郷土史談
郷土玩具
郷土研究
郷土研究社