“ゆす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.0%
強請24.1%
10.0%
1.9%
1.1%
動搖0.4%
0.4%
強奪0.4%
0.4%
揺盪0.4%
(他:3)0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行手には、どこまでもどこまでも果しのない白い大道が続いていた。陽炎かげろうが、立並ぶ電柱を海草の様にゆすっていた。
白昼夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ゆすり始めたんで、やむを得ず、毛布けっとの方でも「おい」と同じような返事をして、中途半端はんぱに立ち上った。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その寸法書を保存しておいて、数年にわたって出羽屋を強請ゆすったのは、前後の事情から、火のように明らかになりました。
かれは本所の木賃宿きちんやどに転がっていて、お元から強請ゆする金を酒と女に遣い果たすと、すぐに又お鉄をよび出して来た。
半七捕物帳:37 松茸 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
へいについて此方こなたへ、とつた仕方しかたで、さきつから、ござんなれとかたゆすつて
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「お起き遊ばせ! お起き遊ばせ!」私は叫んだ——そしてゆすぶつた、が彼は唯呟いて寢返りをしたきりであつた。
た繰返した。袈裟治は襷を手に持つて、一寸小肥りな身体からだゆすつて、早く返事を、と言つたやうな顔付。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
と叔父は言おうとしたが、それを口には出さなかった。彼は幅の広い肩をゆすって、黙って自分の部屋の方へ行って了った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
草木くさきとほはるかひゞけとこゑゆすられつゝよるあひだ生長せいちやうする。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
只もう校舎をゆすってワーッという声のうちに、無数の円い顔が黙って大きな口をいて躍っているようで、何をわめいているのか分らない。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
唯、前の方へ突進する馬車と……時々馬丁べつたうの吹き鳴らす喇叭らつぱと馬を勵ます聲と……激しく動搖ゆすれる私達の身體とがあるばかりでした。
私達は、手を洗ひ口をゆすいでから、お賽錢を上げ柏手をうつて拜んだ。
滑川畔にて (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「君どこかに強奪ゆする所はないかね」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
二三度ゆすぶられて、姉は漸う眼をこすりながら起き上った。まだ一度も、海から太陽の出る所を見たことがなかった。
月明 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
船のやうに揺盪ゆすつて通つた。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
軽くゆすいで盃をさしながら、
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「冷吉。——冷吉。もう出て口をおゆすぎなさい。何時だと思ふの?——どうかしたのかいお前。なぜ返事もしないで默つてゐるの?」
赤い鳥 (旧字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
わたくしは「ああ」といって身体をゆすった。
雛妓 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)