“強奪”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごうだつ52.9%
ふんだく23.5%
がうだつ5.9%
ひったく5.9%
ぶったくり5.9%
ゆす5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま隣の部屋に、左膳の一味が坤竜強奪ごうだつの秘策をらしていることを知っているから、栄三郎がこのあたりに長居をしては危険である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何でも手前てめえの懐にたんまりあるだろうから出せ、金を強奪ふんだく裸体はだかにするのだ、殺しゃアしねえが身体にきずを附けて三年あとの意趣をけえすのだ、さ金を出せ
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
おきみは持ち金全部を、周三は、洋品店の三疊で使つてゐた夜具まで強奪がうだつされた。そのため周三は、その部屋からも追ひ立てられてしまつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)
「こう、情無いことを謂いなさんな。わっちゃこんなものでもね、日本が大の贔屓ひいきさ。何の赤髯あかひげ、糞でもくらえだ。ええその金時計はすぐ強奪ひったくって持って来やす。」
金時計 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
官吏始めて心着き、南無三なむさん失策しくじったりと思えども、慈善のための売買なれば、剰銭を返せとい難く、「こりゃていのいい強奪ぶったくりだ。」と泣寝入に引退ひきさがりぬ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「君どこかに強奪ゆする所はないかね」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)