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撼
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ゆす
ふりがな文庫
“
撼
(
ゆす
)” の例文
それが、顔
全体
(
いつたい
)
を恐ろしくして見せるけれども、笑ふ時は
邪気
(
あどけ
)
ない
小児
(
こども
)
の様で、小さい眼を愈々小さくして、さも面白相に肩を
撼
(
ゆす
)
る。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
只もう校舎を
撼
(
ゆす
)
ってワーッという声の
中
(
うち
)
に、無数の円い顔が黙って大きな口を
開
(
あ
)
いて躍っているようで、何を
喚
(
わめ
)
いているのか分らない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
草木
(
くさき
)
は
遠
(
とほ
)
く
遙
(
はるか
)
に
響
(
ひゞ
)
けと
鳴
(
な
)
く
其
(
そ
)
の
聲
(
こゑ
)
に
撼
(
ゆす
)
られつゝ
夜
(
よる
)
の
間
(
あひだ
)
に
生長
(
せいちやう
)
する。
櫟
(
くぬぎ
)
や
楢
(
なら
)
や
其
(
その
)
他
(
た
)
の
雜木
(
ざふき
)
は
蛙
(
かへる
)
が
鳴
(
な
)
けば
鳴
(
な
)
く
程
(
ほど
)
さうしてそれが
鳴
(
な
)
き
止
(
や
)
む
季節
(
きせつ
)
までは
幾
(
いく
)
らでも
繁茂
(
はんも
)
することを
繼續
(
けいぞく
)
しようとする。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
撼
漢検1級
部首:⼿
16画
“撼”を含む語句
震撼
喧騒震撼
撼動
撼揺
震撼的