“ゆらめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
71.4%
動揺14.3%
7.1%
動搖7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車の停留場には傘の影がいくつも重なり合って白くゆらめいている。雪を載せたトラックが幾台もつづいて通る。雨具をつけて自転車を走らせてゆくのもある。
雪の一日 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
ねずみがまた突如だしぬけ天井裏てんじやうゝらを走る。風はまだ吹きまない。つるしランプの火は絶えず動揺ゆらめく。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
深沈なる馭者の魂も、このときおどるばかりにゆらめきぬ。渠は驚くよりむしろ呆れたり。呆るるよりむしろおののきたるなり。渠は色を変えて、この美しき魔性ましょうのものをめたりけり。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
まげにはあぶらつて上手じやうずけた金房きんぶさすこしざらりとして動搖ゆらめいた。巫女くちよせ漸次ぜんじうてくうちに
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)